佐藤正栄堂 「時計/宝石物語」シリーズ Number 15
(2001年3月掲載)


目のはなし

〜 乱視と老視について 〜

今回の目のはなしは、前回紹介できなかった
乱視と老視についてのおはなしです。

乱視とは、角膜(黒目)がいびつに変形しているため
どこにも焦点が合わずにぼやけて見える状態のことです。

乱視度数の比較的ゆるい初期は、
目のピントを合わせる水晶体で調節するので
遠くのものも近くものも両方見えますが、
前回、お話した遠視と同じように
目がものをよく「見よう」として常に働いている状態ため
非常に疲れやすいのが特徴です。

度数が強くなるにしたがって遠くも近くも両方ぼやけてきます。
メガネをかけることによってハッキリ見えるようになりますが
完全に視力に合わせてメガネを作っても
目が疲れてしまうため、ゆるめに合わせます。

目の水晶体は遠くの物を見るときは力を抜いて、
近くを見るときは力を入れて
ピント合わせる役目をしています。
これを「目の調節力」といいます。

年齢とともに目の調節力が衰えてしまい、
スムーズにピント合わせが出来なくなって
近くの物がぼやけてしまう現象を老視といいます。

個人差もありますが40歳を過ぎたころから、
新聞や本などの細かい字が見えにくい、
長時間の読書で目がかすむといったような症状が出てきます。

これは目に合わせたメガネで楽に見えるようになります。
メガネを掛けたから老視がすすむということはありません。

逆に見えにくいのを我慢された方は、
目に負担をかけているため度の進行が早い場合があります。
また老視の場合、他人のメガネを譲り受けることがよくありますが
目の状態は一人一人で違っています。
使い方によっては非常に目に負担をかける場合もありますので
きちんと自分の目にあったメガネを使いましょう。

2話にわたっての「目のはなし」。
近視・遠視・乱視・老視
それぞれの違い・特徴おわかりいただけましたでしょうか?