佐藤正栄堂 「時計/宝石物語」シリーズ Number 28
(2002年 4月掲載)


〜時計の歴史のお話 その2〜





今回はちょっと寄り道して
日本独自の「和時計」についてお話したいと思います。


日本に初めて機械式時計をもたらしたのは、
皆さんよくご存知のスペインの宣教師、フランシスコ・ザビエル。

1551年、山口県の領主、大内義隆に
キリスト教の布教活動を認めてもらうために献上した多くの品々の中に
その機械式時計があったと伝えられています。

それを機に、ヨーロッパからも機械式時計が入ってくるようになり、
日本国内でも宣教師指導のもと、
時計が作られるようになっていきました。

大名達はこぞって時計師を抱え込み、
自分のためだけの、芸術性の高い時計を作らせていたと言われています


その後、徳川家三代目将軍、徳川家光は
鎖国政策を打ち出します。
そのため、およそ300年もの間ヨーロッパとの交流がなくなってしまい、
当時の時刻制度、不定時法に対応した、
日本だけにしか存在しないものとして、「和時計」は発展していきました。

1873年の明治の改暦により、ヨーロッパと同じ定時法が採用されるまで、
「和時計」は独自の発展を続けたのです。


今やすっかり定着した、日の出日の入りに左右されない定時法。

でも、季節によって変わる、
「時間」に縛られない生活に
ちょっとあこがれたりしませんか・・・?