佐藤正栄堂 「時計/宝石物語」シリーズ Number 29
(2002年 5月掲載)


〜【鑑定】と【鑑別】〜



皆さんも一度は耳にした事のあるはずのこの2つの言葉。
どんな違いがあるの?と、疑問に思ったことがおありではないでしょうか?

そこで、今回はここにスポットを当てお伝えできたらと思います。
そもそも「鑑定」と「鑑別」はその目的も違えば、方法も違います。
「鑑別」とは、その宝石の持つ化学的・物理的性質を検査することにより、
どんな種類であるのか、天然石なのかどうか、
人工的な処理はされているかどうかを識別することなのです。
大ざっぱに言ってしまえば、ニセモノとホンモノを区別する検査・・・
それが「鑑別」なのです。

それに対して、「鑑定」というのは、ダイアモンドにのみ関係します。
それがダイアモンドであると証明されたら、その結論に基づいて、
今度はそのダイアモンドの評価を、
@ 内包物の程度(クラリティ)
A 色の等級(カラー)
B プロポーションの減点(カット)
C その石の重量(カラット)
について詳しく検査することによって、言わば「等級づけ」をします。
そのダイアモンドの価値を知る技術・・・
それが「鑑定」です。

これはまたダイアモンドの価格に対する重要な目安にもなるのです。

鑑別も鑑定も、宝石学修了のライセンスを持った者が行います。
そして鑑別は鑑別書として、鑑定は鑑定書として発行されます。

参考までに、最も有名で世界レベルで通用するライセンスは、
英国宝石学協会が認定し発行するFGAライセンスと、
米国宝石学会(GlA)が認定・発行するG.G.ライセンスの二つです。
現在では、ライセンス取得を希望する人のほとんどが、
そのいずれかの学会で宝石学を学んでいます。

英国宝石学協会は、宝石学から鉱物学に至る、
学術的な色彩の強いカリキュラムに定評があるのに対して、
GlAは、独自のダイアモンド等級づけシステム、
「GlA方式」を開発し世界に広めたように、
より実用的で即戦的なカリキュラムに特徴をもっています。

もちろん「佐藤正栄堂」にもGIA G.G.の有資格者がおります。
当社の店頭で皆様が御覧いただけますダイアモンドは
すべてその手によって細部までチェックされたものばかりです。