佐藤正栄堂 「時計/宝石物語」シリーズ Number 39
(2003年 3月掲載)


3月の誕生石

〜 アクアマリン 〜



ラテン語のアクア(水)とマリン(海)から名付けられたこの宝石。
美しい海の色をしていることに由来しています。
透明度の高いこの石は、清廉な心の象徴、また清廉な心は不老にもつながるため、
長寿のシンボルとして、近年人気の高い石の一つになっています。

鉱物的には「エメラルド」と同じ物質なのですが、
海水青色のものをアクアマリン、緑色のものをエメラルドと呼び分けています。
同じ石なのにエメラルドに比べ、かなり大きなものも産出され、
内包物が少ないのが特徴です。

昔、夜の観劇会やパーティがロウソクやガス灯の下で繰り広げられていた頃、
このアクアマリンは夜の光の中で、水を得た魚のごとくキラキラ輝いたので、
「宝石の夜の女王」の名を持ち、パーティ好きな貴婦人たちに愛されました。
夜になると人工照明の下で一段と輝き、その魅力を発揮する性質は
意外に知られていません。

地中海の海に似ていることもあって、特にヨーロッパで珍重されています。
中でもイギリス人は圧倒的にこの石を好むと言われています。
日本では「藍玉(らんだま)」と言います。

その透明感と海水のイメージが、人間の精神的な深い海を連想させ、
深いところに巣作る悪魔を退治する石、ひいては未来を予測する石として
多くの人々に信じられてきました。

この石は同族のエメラルド同様、水に浸してその水で目を洗うと視力が強まり、
眼病のある人は治る、という伝説や呪いが不思議なほど多くあります。

夜になっても清廉な輝きを失うことのないアクアマリンの
石の精神「ストーン・スピリッツ」は、人生の暗闇に落ち込んだとき、
きっと何か新しい希望の輝きを教えてくれるはず。

航海・海難防止の守護石・・・船員の守護石なのです。
また、「集中力を高める石」ともされています。


そんな「アクアマリン」の外観はこちらからご覧いただけます