佐藤正栄堂 「時計/宝石物語」シリーズ Number 41
(2003年 5月掲載)


〜 紫外線とサングラス 〜



これからの季節、特に4月から8月の5ヶ月間は、
紫外線量が年間を通して一番多い季節です。

みなさんもご存知の通り紫外線は人の健康に
さまざまな悪影響を及ぼす有害物質です。
紫外線には「UV−A」A紫外線、「UV−B」B紫外線、
そして「UV−C」C紫外線と大きく3つに分けられます。

「UV−A」は波長が長く、目の水晶体にまで達します。
長年目の水晶体に吸収・蓄積されると、水晶体のたんぱく質の
変性により透明なレンズがにごり、白内障の原因の一つといわれています。

「UV−B」は人に与える悪影響が一番大きい紫外線です。
目の角膜などで吸収されて角膜障害(雪目炎・光角結膜炎・光角膜炎)の
原因の一つになるといわれています。
また主に表皮で吸収されて肌が赤くなる
日焼け(サンバーン)を引き起こし、日焼けの主因となるので、
レジャー紫外線とも言われています。

「UV−C」は波長が短く、成層圏のオゾン層で吸収され、地上には到達しません

400nm320280190100
長波長中波長短波長真空紫外域
UV-AUV-BUV-C 
地上まで達する←|→大気上層でカットされ、地上まで到達しない
300

サングラスはこうした紫外線から目を守る役割で使われますが、
最近はデザイン性の高い物が増えているので、種類も豊富になってきました。
選ぶポイントととしては、フレームがなるべく顔に密着したものを選びましょう。
フレーム脇の隙間からでも紫外線は入ります。
また、レンズは薄い色を選ぶと良いでしょう。
レンズの色が濃いと目の瞳孔が開き、目の中に多くの紫外線が入ってしまうので、
かえって目に負担がかかることになります。
薄い色でも眩しい光だけをカットするレンズもあるので、
試してみるのも良いと思います。

目的によって、レンズを選ぶこともできるので、
ドライブ用であれば紫外線カット、信号の色がはっきり見える
オーソドックスな黒やグレー、また夜間の運転中、対向車の
ヘッドライトのまぶしさを防ぐには、ブルー系が適当です。
ファッション性を重視するなら薄い赤や黄色、オレンジなどの
カラーレンズが良いと思います。
ゴルフ、釣りなどでは真夏の海辺や冬山のスキー場などで、
強烈な紫外線を防ぐには、黄色かブラウン系のタイプが
日陰でも明るく見えていいでしょう。
グリーン系、グレー系は、全体的にやさしく、まぶしさも防いでくれるので
オールマイティーに使えます。
調光レンズとは、紫外線量によって色が変わるレンズです。
ガラスの調光レンズとプラスチックの調光レンズがありますが、
ガラスの方サングラスに使用されているレンズは、減光作用によって
眩しい光を防いでいますが、偏光レンズの場合は、路面・水面・雪面の
ギラつきや自動車のガラス・ビルのガラスからくる眩しい反射光などを
除去する効果を持っています。
これは、レンズの間に偏光膜と呼ばれるものがはさんであり、
乱反射してくる光のうち、ある方向の光しか通さない為です。
が、プラスチックレンズよりも濃度変化(着色・脱色)がはやくなります。
サングラスは色やデザインも大切ですが「目を守る」という本来の役割を重視し
必ずUVカットの入った良質なものを選ぶようにしてください。