佐藤正栄堂 「時計/宝石物語」シリーズ Number 47
(2003年11月掲載)


〜 フォルスネームとイミテーション 〜



「フォルスネーム」とは一般にはあまり聞かない言葉ですが
、本来の宝石種とは関係なく、価値を高める為に他の鉱物(宝石)
の名称に似せて付けられた名前で、地名・石の色や光沢が
似ている宝石の名前がつけられます。

たとえばペリドットは、エメラルドよりも
黄緑色をしていてオイリーな外観をしているので
イブニングエメラルド

見る方向によってはサファイヤ色,ある方向からは
ほとんど無色で水のように見えるアイオライトには
ウォータサファイヤといった具合です。

フォルスネームと本当の宝石の名前
アフリカ・ダイヤモンド無色のトパーズ
フランス・ダイヤモンド無色のガラス
イブニング・エメラルドペリドット
ウラル・エメラルド ガーネット
ブラジル・エメラルドグリーン・トルマリン
ウォーター・サファイアアイオライト
ウラル・サファイア ブルー・トルマリン
ブラジル・サファイアブルー・トパーズ
アリゾナ・ルビーアリゾナ産ガーネット
ケープ・ルビー南アフリカ産ガーネット
ブラジル・ルビーレッド・トパーズ
ロック・ルビー紅水晶
オリエンタル・トパーズイエロー・コランダム
シトリン・トパーズシトリン(黄水晶)


「イミテーション」と言われるものは模造石にあたります。
ガラスやプラスチックなどを使って、
外観だけ天然石に似せて作られたもので、
天然石の色、外観、質感を模倣していますが、
その化学特性、物理特性、内部構造は
対応物の特性とはまったく異なるものものです。

本物と偽物の見分け方ではどうすれば良いのか。
ダイヤの場合は石を透して字が読めるかどうかで分かります
ダイヤは光を屈折させるので、下の字は読めないのです。

エメラルドは、硬さ7.5くらいなので、 硬さでの判別は微妙ですが
石の中に含まれている「内包物」がポイントです

「内包物」は、インクルージョンとも言いますが
宝石が出来る時に入りこんだ不要物で
通常こういった内包物は、宝石の価値を下げますが
エメラルドの場合は、本物である証明になるのです

合成石の場合は、傷や内包物がほとんどなく内部がクリーンすぎるので
見慣れるとだんだんと分かるようになります。

また、オパールのように游色効果がある宝石の合成石には
不自然なギラギラ感があるものです
また、人造石、模造石、練り物には冷感がないので
触った感触で分かります。