時計/宝石物語

時計/宝石/メガネのお話をエピソードを交えながら毎月更新しています。


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50話

 


〜時計と磁気の関係〜


時計が嫌う物の中の一つに磁気があります。
磁気は時計にどんな影響を与えるのでしょうか。

アナログクォーツ時計の場合は針を動かすのに
磁気の性質を利用してローターを駆動させる
ステップモーター方式を採用しています。

モーターの構造は永久磁石で出来たローターと
ステーター、駆動コイルという
3つの部品から出来ています。
ステーターは回路から送られる信号によって
N極とS極の磁石に交互に切り替わり
ローターと反発しあいます。
ローターは信号が伝わるたび瞬間に180度回転し
1秒ずつ進むわけです。これらの部分に
永久磁石など直流磁界の強力な影響を受けると
ローターはその方向に引きつけられ止まってしまいます。
また交流磁界といった電気器具から出た磁気は
ステップモーターの周波数に影響し、回転を早めたり
逆回転をさせたりして時間を狂わせます。

機械式時計(自動巻き、手巻時計等)の場合
テンプという調速器に影響を受けます。

振り子時計は竿の長さを短くしたり長くしたり
することによって時間を調整しますが短くすれば進み
長くすれば遅くなります。
腕時計の場合ヒゲゼンマイがその役割を持っています。
ヒゲゼンマイは竿を渦巻状にし、
左右に振らせることによって時間を決めますが、
磁気の影響でヒゲどうしが引っ付きあって
竿が短くなった状態になり極端に進んだり止まったりします。

デジタル時計は磁石の影響を受けません。
なぜならデジタル時計の場合磁気の影響を受けるモーター
やテンプを持たないからです。

磁気の強さは距離の2乗に反比例するので
発生する機器から時計を離すことにより影響は小さくなります。
一般の時計は密着状態では強い磁界の影響を受けますが
5cm以上の距離があれば殆ど影響を受けません。

お使いの時計が遅れるなと思ったら、
方位磁石を時間あわせのリューズ部分を下にして
コンパスの上をゆっくりと通過させてみて下さい。
針がグルグルと大きく針が動くようであれば、
その時計には磁気が入っています。

影響を受ける身近な電化製品として
携帯電話や電子レンジ、磁気を使用している
健康器具などがあります。

一度磁化した時計は部品を分解して個々に磁気抜きの処置を
行わなくてはなりません。お店にお気軽にお越し下さいね。

 

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