佐藤正栄堂 「時計/宝石物語」シリーズ Number 6
(2000年6月掲載)


水 時 計

〜 時の記念日に関するおはなし 〜



水時計ってご存知ですか?

現在では、ほとんど見かけることはありませんが
名前の通り水で時間を計るものです。
主に短い時間を計るものとして用いられました。

水時計の歴史は古く、古・バビロニア時代にも使用され
また中国の古文書にも記述があります。

世界だけでなく日本国内でも同様で
西暦671年「日本書紀」4月25日(新暦6月10日)の項に
「漏刻(=水時計)を新しき台に置く。始めて候時を打つ。
鐘鼓を動かす。」とあるそうです。
この記述が「時の記念日」に大きく関係があります。
「時の記念日」は、1920年(大正9年)に東京天文台と生活改善同盟会が
「時間をきちんと守り欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と
制定しましたが、6月10日に決まった理由がこの日本書紀の
時間に関する記述からです。

現在、水時計がほとんど見かけられない理由は
水時計をヒントに作られた砂時計の普及したためです。
水と違い温度に左右されず、腐食のない砂を原料にしたことが
砂時計の普及した最大の理由です。
砂時計は、私達の身近で今も見ることができます。

古代からの水時計をヒントに作られた砂時計、
水時計が進化したものと考えると
少し感じ方が変わってくるのではないでしょうか?